【デザイン思考】ITエンジニアにデザインが必須な理由
こんにちは、鬼畜メガネです。
今回は"イノベーション・スキルセット?世界が求めるBTC型人材とその手引き"を読んでその内容を自身の仕事の観点から見てみました。
正直、今までデザイン思考の本やYoutubeの説明動画を見ても全く意味不明だった(というかそりゃそうだ・当たり前だとしか思わなかった)のですが、この本を読んでやっと自分の中でしっくりくることがあったので、書いていきたいと思います。
1. デザインスキルとは?
ここでのデザインを「テクノロジーと人間の間をつなぐ境界面のようなもの」とします。イラストレーターなどがつくる絵という意味での"デザイン"とは異なります。
デザインが注目を集めるようになったのは、インターネットが普及して以降、企業がエクスペリエンス(体験)を通してユーザーと向き合う必要ができてたからである。
そして、このエクスペリエンスを作るのがデザインである。
以下は 経済産業省のデザイン経営宣言からの引用です
世界の有力企業が戦略の中心に据えているのがデザインである。デザインは、企業が大切にしている価値、それを実現しようとする意志を表現する営みである。それは、個々の製品の外見を好感度の高いものにするだけではない。顧客が企業と接点を持つあらゆる体験に、その価値や意志を徹底させ、それが一貫したメッセージとして伝わることで、他の企業では代替できないと顧客が思うブランド価値が生まれる。誰のために何をしたいのかという原点に立ち返ることで、既存の事業に縛られずに、事業化を構想できる。
2. デザインによるイノベーションの事例
2.1. Peloton
20万円以上の家庭用のトレーニングバイク。しかも月額4000円を払う。それでもバカ売れしています。
そんな高級なPelotonは以下のような価値を提供します。
・オンラインで他の人とつながり一体感が得られる
・家にいながらインストラクラーと一緒にエクササイズができる
・見た目の完成度も高くインテリアとしても優れている
以下のまこなり社長の動画でも紹介しています。
3. 日本人の特徴
3.1. デザインの重要性への理解不足
以下は 経済産業省のデザイン経営宣言からの引用です
日本では経営者がデザインを有効な経営手段と認識しておらず、グローバル競争環境での弱みとなっている。日本では、イノベーションは「技術革新」と翻訳されてきた。しかし、イノベーションの本来の意味は、発明そのものではなく、発明を実用化し、その結果として社会を変えることだとされている。革新的な技術を開発するだけでイノベーションが起きるのではなく、社会のニーズを利用者視点で見極め、新しい価値に結び付けること、すなわちデザインが介在してはじめてイノベーションが実現する。
日本はモノづくり大国であるが故に"技術革新"という観点で捉えがちになってしまっていたということですね。
3.2. "引く"ことが苦手
デザインを良くする方法は以下3通り
・足す:新たに機能を追加する
・引く:よくないものを減らす
・磨く:既存のものをより良くする
日本人はこの中で"引く"がとても苦手で、足しまくっていくのでどんどんカオスになっていきます。
システム開発でいつも思うのですが、あれもこれもしてほしいというユーザーは一回ミニマリストのYoutube動画を見てほしいものです。
3.3. オペレーション人材が増えすぎている
ルールを守り、仕組みにのっとり、与えられた仕事を効率よくこなす人材がオペレーション人材です。
日本ではそのオペレーション人材が多いのです。日本の教育が教師から教わったことをインプットし続けるような受け身の教育ということもあるからでしょうか。
4. ITエンジニアにデザイン思考が必須な理由
上でも述べたとおり
"インターネットが普及して以降、企業がエクスペリエンス(体験)を通してユーザーと向き合う必要ができてた"
のです。要は、インターネットの発達でエクスペリエンスが発達したということです。
今後はさらにIoTも普及していくため、これまでに無かったソリューションが多々でてくることでしょう。
まだまだ日本ではITに疎い人間が多いため、ITエンジニアが先導して"デザイン"をしていくことで大きな価値を生み出せるでしょう。
5. まとめ
・ユーザーのエクスペリエンスを作るのがデザインである
・デザイン一つでイノベーションになる
・日本人はデザインが苦手である
・ITエンジニアこそがデザインを先導できる
"デザイン"を学んでより市場価値の高いITエンジニアを目指したいですね。
以上、ありがとうございました。
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