自動車業界ITエンジニアの生存戦略

IT化の勢いが凄まじい自動車業界でITエンジニアが生き残るために必要そうな情報をまとめます。

【フレームワーク】引き継ぐシステムの分析と整理【Enterprise Architecture】

f:id:kubo_r:20191102103220p:plain

 

こんにちは、鬼畜メガネです。

 

私は某機械メーカーでシステムエンジニアとして働いています。

今回はシステム分析と整理をするのにEnterprise Architectureの分類が参考になったということについて書きます。

 

 

 

 

 

引き継ぎ

今回、先輩のからとあるシステムの運用・保守を引き継ぐことになりました。そのシステムは、世の中に出た弊社の商品の販売情報を管理するものでした。ただ、そのシステムは自社に割と昔からあって改修もされてきたシステムだからか、引き継ぎ資料が全然なくて先輩の頭の中に仕様や関連業務の知識がある状態です。引き継ぎあるあるですね。

そんな状態なので、今回引き継ぎの説明を受けながらそのシステム及び業務を整理してまとめていくことにしました。

 

要素をハイレベルに分解

まずはハイレベルな概要をまとめるため、"エンタープライズアーキテクチャ(Enterprise architecture ; EA )"の階層・分類を参考に整理してみました。

※Enterprise architectureについて調べると色々と賛否両論があったり具体的な成果物やそれを策定するツールの議論ものも見られますが、今回はそれについて議論するのではなくあくまで「階層と分類」を参考にしました。

 

f:id:kubo_r:20191031213252p:plain

図 Enterprise Architecture

1.業務層(Business Architecture)

業務目的や業務モデルを整理します。業務フローなんかもここで確認です。
業務フローの深堀りの仕方というかレベル感については以下でも言及してます。

 

learningforever.hatenablog.com


2.データ層(Data Architecture)

上記の業務目的・モデルを実現するためのデータ・情報について整理します。


3.アプリケーション層(Application Architecture)

アプリケーションを機能の観点から整理します。また、上記の業務目的・モデルやデータを利用する上でのシステム関連図や処理などをまとめます。

 

4.技術層(Technical Architecture)

上記1. 2. 3.を支える技術について記載します。

 

 

実際にやってみた

Enterprise Architectureの考え方に慣れておらず最初は戸惑いながら作業をしていましたが、慣れてくるといい感じに思考を切り替えながら概要を理路整然と整理できました。

 

 

今回は以上です。

ありがとうございます。

 

 

――システム構築の大前提―― ITアーキテクチャのセオリー

――システム構築の大前提―― ITアーキテクチャのセオリー