自動車業界ITエンジニアの生存戦略

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【標準化】集中力を維持するための -戦略的思考停止-

こんにちは、鬼畜メガネです。

今回は「集中力を維持する方法 ー戦略的思考停止ー」というテーマを書きます。
常に思考停止は良くないですが、思考し過ぎても集中力が持たないので今回はそこにフォーカスを当てます。

 

 

1. 集中力が無くなるとき

 意思決定の数だけ脳が疲れて集中力が低下していきます。メンタリストDaiGoの"自分を操る超集中力"で詳細が書いています。

"ウィルパターにも一定の量があり、集中力を使う度に少しずつ消耗していきます。"
多すぎる選択肢は、ウィルパワーを人間から奪い、結局、決断できなくなるのです。"

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

 

また、有名な話ですがマークザッカーバーグが毎日同じ服を着ているのも、服装を決めることに判断力を使わないようにするためです。
世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由 | 笑うメディア クレイジー

 


2. ITシステム開発で思考を節約するには

意思決定の数だけ脳が疲れて集中力が下がるので、集中力を維持してハイパフォーマンスを維持するのは思考を節約していくことが必要になります。
ITシステム開発のおいては以下の方法があると思います。
・仕様の標準化
・ルール・方針の策定

2.1. 仕様の標準化

プログラムの設計・仕様を標準化する方法があります。異なる成果物であってもパターン化して量産できるようにするといった考え方です。
例えば、ユーザーインターフェースの登録フォームはほぼ同じような挙動に統一する などです。

2.2. ルール・方針の策定

判断に迷ったときに各自が簡単に自律的に判断して行動できるようなルール・方針を予め用意しておくことで、いざそのような状況になったときに考えることが少なくて済みます。
例えば、想定できるエラーの事象に対してハンドリングを決めておくといったものや、テーブル設計の項目の考え方を統一しておく といったものです。

 

3. 開発での実体験

以下は私が実際に試してみた例です。

3.1. 標準化と方針・ルールの設定

ユーザーが使う画面を"データ参照型", "メンテ型", "一括登録型", "処理要求型"の4種類に分類して、その4種類の基本動作とレイアウトを決めました。よほどの例外的なもの以外はこの4種類のいずれかに分類して作成するようにしました。

バッチ処理の型を"システム連携(データを取り込み型)", "システム連携(データ出力型)", "内部処理"の3種類に分類し、さらに業務的背景を踏まえてそれぞれを2パターンに分類して基本動作と例外処理の方針・ルールを決めました。

さらに帳票の型も決めました。"データ分析用", "エラーリスト", "根拠書類", ・・・というように分類してこれもレイアウトやプログラミングの方針・ルールを決めました。

3.2. 効果

上記の標準化と方針・ルールについてユーザー部門と予め合意を取っていたので、業務要件定義中もユーザーも開発チームも悩むことが少なく爆速で進みました。
パターン化しているので仕様書作成も都度悩むことが無くとても楽でした。
プログラム作成もパターン化しているのでコピペを多用できて思考を節約できました。
テスト項目・方法がほとんど同じなので集中力を維持し続けてテストすることができました。
パターン化しているので見積もり楽に考えることができ精度が向上しました。

上記のように悩みが減ったので常に集中力を維持することができました。

 

実際に参考にしたのは以下の本です。

 
失敗の本質
日本軍と米軍の思考法や戦略の違いについて言及しています。どうすれば標準化の思考ができるか書いています。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 


システム開発モダナイゼーションガイド
システム開発においてどのような立場の人間がどの部分のルールや標準を策定すべきか言及しています。

 

4. まとめ

思考力は有限で、集中するたび、決断するたびに脳は疲れます。戦略的に思考停止して集中力を維持しましょう。
システム開発で戦略的に思考停止するためには、標準化と方針・ルールの策定をしましょう。

 

 

以上、ありがとうございました。

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