日本人はシステム開発のルールを作りが下手
こんにちは、鬼畜メガネです。
今回は"日本人はシステム開発のルールを作りが下手"ということについて書きたいと思います。
大前提として、ルールに否定的な感情を持つひとは多いと思いますが、ルールは"非効率な束縛"ではなく"方向性を示す道標"です。適切なルールは開発効率を格段に向上させます。詳細は以下で説明します。
1. ルールとは
1.1. ルールは絶対的なものではない?
以下、"ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか"からの引用です。
欧米人の考え方
ルールは石に刻まれたものじゃなくて、スタンダードみたいなもの。守るだけじゃ強くなれない。
日本人の考え方
ルールを守るのが美徳。ルールを破ってはいけない。
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1.2. ルール4分類
ルールをその性質・目的から以下のように4分類できます。
法令
違反すると罰せられる義務的なルール。
基準
「基準」とは、法令ではないものの、最低限満たすべき義務的ルール。
ガイドライン
「ガイドライン」とは、自主的に遵守することが推奨されるルール。
ガイダンス
ガイダンスは、法令や基準、ガイドラインを遵守する上で、より細かい解釈方法や行動すべき内容をまとめたもの。
多くの人が否定的な感情を抱くのは上位の2つの義務的なものではないでしょうか。
一方でガイドラインやガイダンスといったものは反しても良いけど、守ったほうがベターな"型"みたいなものです。
2. ルールの重要性
以下ではルール(規約・標準)を作った方がシステム開発が円滑に進むことを説明しています。
また、過去の記事にも書きましたが、私の実体験としてルール(規約・標準)を作ったところかなり効率的に開発作業が進みました。
learningforever.hatenablog.com
つまり何が言いたいかというと、ルールはシステム開発を効率的に進める有効な手段なのです。
3. ルールに否定的な日本人
使い方次第でとても有効な手段となるルールですが、一方で"ルール"に否定的な声も沢山聞こえます。
以下、"戦略思考ができない日本人"からの引用です。
原理原則と矛盾する事態が生じたとき、矛盾を合理化したり、原理原則を解消するわけにもいかないとき、西欧人は「原則ー例外思考」とその発展であるダブル・スタンダードによって問題を処理しようとする。
だが、わが国では、原理原則と例外を自覚的に仕分けして、万人に共有可能なダブル・スタンダードによって問題を現実的に処理していこう、という発想自体が存在しない。
これに加えてわが国では、聖と俗の境界があいまいなので、俗世界の原理原則が「聖化」されやすいのである。
また、"1.1. ルールは絶対的なものではない?"で述べたように、ルールを破ることはあってはならないと考えがちです。
これらを踏まえて言えることは
”日本人はルールを束縛するだけのものと考える。そのため、ルールを作りたがらない・ルール作りに否定的になる”ということが言えるのではないでしょうか。
少なくとも、私が勤務している会社ではそのような雰囲気があるように感じています。
私がルール・標準・ガイドラインを作ろうとすると、良くない感想を抱く人が想像以上に多かったです。
よく、「日本人の生産性が低い」「日本のITは弱い」という声を聞きますが、この"ルール作り"が弱いことも理由の一つにあるのではないかと個人的には感じています。
4. ルールは臨機応変に変えていい
4.1. 日本人/欧米人のルールに関する考え方
以以下、"ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか"からの引用です。
(日本人は)実状に合わないルールを改めることや、新しいルールを作ることに無関心である。
(日本人は)ルールは他の誰かがつくるもの。美学は"作られたルールの下で最善の努力をすること"
(欧米では)民がルール作りに対してものを言う土壌がもともと存在している
4.2. ルールについて日本人が取るべき3つの行動
以下、"ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか"からの引用です。
ルールについて日本人が取るべき3つの行動
・ルールの意味と目的を理解しておく
・ルールが実情に合わなくなったら変更を提案する
・ルールが必要ならルール作りを率先して行う
5. まとめ
以上をまとめると
・ルールの意味と目的を理解して適切に使えば有益な手段となる。
・欧米と日本人の考え方の違いを理解してルールへの考え方を見直してみるのもアリ。
では、どうすれば良いルールが作れるのか?
また後日記載したいと思います。
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以上、ありがとうございました。